
知り合いから借金することの重大さ
何も言わず去った同級生
高校生のころ、近所に住んでいた仲のいい同級生の浩一くん。彼は雑学が大好きで、おもしろくて役に立つ話をよく話してくれました。
ある日、浩一くんから「もし仲のいい親友から「お金を貸して」って頼まれたらどうする?」と聞かれました。そのときすぐに、「浩一くん自身が、私からお金を借りたいのかな? 試されてるのかも?」と疑ってしまいました。私は「まあ金額にもよるけど、仲のいい親友ならお金を貸してなんて迷惑なことは簡単に言わないよ」と答えました。
数か月後、浩一くんは急に私への予告もなく、お父さんの仕事の都合で転校していきました。
悪く考えすぎかもしれませんが、浩一くんは「「お金を貸して」って頼まれたらどうする?」と私に聞いたとき、既に転校することが決まっていて、踏み倒すつもりだったのかもしれません。
簡単に貸した借金は 「返ってこない」と考えるべき
「人からお金を借りたら、少額でもすぐに返すように。また、人に貸したお金は、あげたつもりで貸しなさい」…と、学生時代に私が尊敬していた先輩に言われたことがあります。
お金を借りたいと頻繁に言ってくる人は、「この人は簡単に貸してくれる」と思っています。その人の思惑通り簡単に借りられれば、「一度貸してくれたんだから、今度も貸してくれるだろう」と考えます。
お金を簡単に借りる人って、お金を貸したことがない人だと思います。貸した人の気持ちがわからないから、簡単に借りてくるのです。普段あまり連絡してこないのに、借りたい時だけ連絡してくる。そして貸せば連絡が途絶える。そんなパターンも珍しくありません。

借金しても返さない人のタイプ
「借金しても返さない人」には、4種類のタイプがいます。
このような方に共通する性格や行動は…
タイトルテキスト
・お金にルーズ
・他人にお金を貸したことがない
・物欲が高い
・他人にどう思われているかを気にしない
・他人に対する甘えがひどい
たとえ好きな異性からのお願いでも…
一方、貸す側の人間は「借りたお金は返すのが当然」「一度引き受ければ、次はないだろう」と考えがちで、借りる人との間には大きなギャップがあります。
更に相手を簡単に信用する人は、「返してくれる」のが当たり前だと思うので、借金が溜まっていってもズルズル貸してしまう可能性があります。
借金って不思議なもので、貸すほうが立場は上なのに、長期間にわたり相手からの返済がないと、「返してほしい」と簡単に言えなくなり、いつの間にか貸したほうが「どうやって切り出そう…」と悩みを抱えることになるので、すごくやっかいです。
だから、たとえ好きな異性からの申し出であっても、借金の話には近づかないことがベストで、断るときには検討する素振りすら見せないほうがいいでしょう。
たとえ貸すとしても、「いま、あなたの財布に入っている金額」を上限と決め、「返ってこなくてもいい金額」までにおさえましょう。
それ以前に、あなたを大切に考え愛情を持つ異性なら、多額の借金なんてまず申し出ないです。どんな人にも、プライドはありますから。
ちなみに、女性に手を挙げるのと、女性から借金する男には、私はどうしてもいい印象が持てません。どんな理由があれ、このふたつは男性が守らなければいけない鉄の掟だと思っています。当たり前のことですが。
簡単なテストをしてみましょう
もし、あなたがお金を貸している人がいたら、以下の方法を試してみてください。
あなたから「貸していたお金を返してほしい。買いたいものがあるんだ」と持ち掛けてください。
「買いたいものがあるんだ」というのは、単に「返してほしい」とだけは言いにくいときの言い訳ですから、付け加えなくてもいいです。言いにくければ理由は何でもいいですし、「貸していたお金を返してほしいんだけど」とズバッと言える方は、付け加えなくてもいいです。
そして相手の反応をみてください。いくつかタイプがあると思います。
このテストで大事なのは、お互いの立ち位置です。
①の「その場ですぐ返してくれるタイプ」は、常識のある方がたまたまうっかりしていただけかもしれません。許してあげましょう。ただし、このタイプでも常習犯はいます。こっちのストレスが爆発する前に、離れるのもひとつの方法です。
②の「すぐ返すから、と言って、結局は返さないタイプ」は、お金のこともあなたのことも、両方とも軽く見ている可能性があります。
③は、返しても返さなくても、とにかくプライドが高いタイプです。おまけに子どもっぽい。親から「勉強しなさい!」と言われて「うるさいなあ!」と逆切れするのと同じです。

④は、その場しのぎのタイプです。先のことなどどうでもいいと考えている方です。
最後の⑤ですが、もう何が何でも最悪なタイプです。
お金の貸し借りには、上下関係が発生します。利息を取らない限り、貸した人が上、借りた人が下です。
借りた人がなかなか返さないのが原因で、貸した人がキレるのはわかりますが、借りた人がキレるのは、どんな理由であってもおかしいです。不義理以外の何者でもありません。人として最悪です。
こういう人とはすぐ離れましょう。常識を知らない人は将来、なにかのトラブルを起こす確率が高いです。
こんな男性は ダメ、ゼッタイ。
お金に関してだけ言えば、貸し借りはあまりいいことではありません。途中経過、あるいは結末次第で、人間関係を壊しかねません。いい借り方・返し方を心得ないと、つきあいが途切れてしまいます。
そして最後に大切なことをひとつ。
今まで述べたケースと比べものにならないほど最低最悪のパターンは、ギャンブルや遊び目的で女性からお金を借りる男性です。これはもう、不治の病です。そんな男性とつきあっていても、一生幸せは訪れません。
みなさんが甘い言葉にのせられないよう、お祈りします。仕事とお金にだらしない男は、どれだけイケメンでいろんなスキルが高くても、ダメ、ゼッタイ。
(文中の名前はすべて仮名です)