
スティンザー効果とは?
座る位置によって変わる印象
スティンザー効果とは、アメリカの心理学者チャールズ・スティンザー氏が提唱した、「複数名で座るときの位置と心理の関係」についてまとめた心理現象のことです。
具体的には、会議などで複数人が1つのテーブルに着く際、座る位置によってそれぞれの人に与える印象が変わるというもので、3つのパターンに分けられます。
例えば、警察官が犯人に事情聴取をするときは、正面に座って威圧感を与えることで、心理的なプレッシャーを高めることができます。
デートで相手と親密になりたい場合は、隣に座ると親密感を与えられます。
仕事でのスティンザー効果の活用例
・面接のとき:試験官が正面に座って威圧感を与えることで、応募者の緊張を高め、本音を引き出しやすくなります。
・上司と部下:部下とのミーティング時は、上司が隣に座って親密感を与えることで、部下の意見を引き出しやすく、信頼関係を築きやすくなります。
・プレゼンテーション:重要な顧客や取引先の方を斜め前に配置することで、彼らの注意を引きやすく、好印象を与えやすくなります。
もちろん、スティンザー効果はあくまでも心理学的な効果であり、必ずしも正しいわけではありません。しかし、うまく活用することで、コミュニケーションを円滑に進めたり、自分の目的を達成しやすくなったりする可能性はあります。
恋愛でのスティンザー効果の活用例
合コン:
初対面の人と正面に座ると、どうしても緊張してしまって打ち解けにくくなる傾向があるので、もし気になる人がいたらなるべく正面に座るのは避ける。
デート:
・レストラン・カフェ編
レストランやカフェで4人席に2人で座るときには、かなり打ち解けた仲なら正面でも緊張しないが、恋愛初歩の段階なら、斜め前のほうが親近感や同調も生まれる。もし隣に座れる仲なら、隣が一番いい。
・テーマパーク
乗り物に乗るとき、4人で座る観覧車などでは、斜め前に座るほうがいい。正面だとお互いが相手の視線を気にするため、変な緊張で張り詰めた空気になる。デートはリラックスすることが大事。
・カウンター席がある場所
カウンター席があるお店では、2人掛けや4人掛けの席よりも積極的にカウンター席にしよう。親近感が生まれ、相手の本音が引き出せる。
スティンザー効果はビジネスや日常生活など、さまざまな場面で活用することができます。うまく活用することで目的の達成率を上げる効果もあるので、ぜひ試してみてください。