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複数の異性を同時に好きになっちゃった…

「好き」という気持ちは 誰にも止められない

 昔の日本では、戦国時代・江戸時代のころまで、本妻だけではなく、側室(愛人のような方)が40人もいた将軍がいたそうです。明治時代までは、天皇にも側室がいました。一夫多妻制の裏には、跡継ぎを絶やしたくない、あるいは宗教上で…というような理由もあったようです。

 そして現在でも、それなりに地位があり、もし子どもができても、苦労させない生活を保障できるくらいの資産をたくさん持っていて、時間に余裕がある人なら、未婚のまま、複数の女性とつきあうのは十分可能です。

 ただし、既婚者が愛人を持ち不貞行為に及ぶのは、法律上で禁じられています。(私は弁護士ではないので詳細は語れませんが、不貞行為の範囲は、実際にはグレーゾーンのようです。でも性的関係は「ダメ、ゼッタイ」だそうです)

他人が口を出す問題?

 日本では特に著名人、有名人なら、愛人を作ったり複数の方と恋愛関係を持つ行為は、マスメディアの取材などで世に知られてしまうと、人生が終わってしまうほどのダメージを受けるケースが多いです。おそらく、さきほど申し上げた法律上で禁止されている「不貞行為」よりも、イメージが問題になるのでしょう。

 私個人は、このようなスキャンダルは家族や個人間の問題なので、一般人を含む赤の他人には、ターゲットになった有名人の人生を壊すほどの権利はないと思います。また、2人しか知らない、2人だけの問題を、他人が炎上させる権利もないと思いますし。

全員が同意すれば可能?

 さきほどの昔の日本の話(側室という愛人制度)は既婚男性のケースです。しかし既婚者でなければ、男性でも女性でも同時に複数の異性を愛していいという概念が存在します。それが「ポリアモリー」です。

 ポリアモリーは、事実を隠してコソコソと二股、三股のように同時に異性とつきあう単なる浮気とは違い、

「複数のパートナー全員の同意を得て、全ての方と親密な関係を持つ」

…とされています。

 この「複数の方と親密な関係を持つ概念」は、日本ではあまり認知されていない傾向にありますが、海外に目を向けると、複数婚が認められている国さえあります。日本のような一夫一妻制(モノガミー)だけではなく、一夫多妻という形をとる国もあります。

 私は初めにポリアモリーという概念を知ったとき、仲がいい複数の友達を持つ延長線上にあるものだと思いましたが、少し違うようです。友達よりも、もっと深い関係にあるようです。「友情」ではなく、「愛情」「恋愛」。

マッチングアプリのおかげで 広く浅く知り合える

 「昨日まで何も知らなかった人と、今日初めて会ってデートできる」なんて、マッチングアプリがなかったころは考えもしなかったことではないでしょうか。逆に言えば、マッチングアプリが出会いの主流になった最近では、広く浅く、より多くの人と同時に知り合えるようになったことは選択肢を広げているので、よい傾向だと思います。

 マッチングアプリのおかげでチャンスが広がっているのですから、時間をかけて深く知り合い、たくさんの人からパートナーを絞っていくのは当たり前の行為になってきています。

 世の中の恋愛スタイルが変わってきているのですから、むしろ最初からひとりに絞らなければならないと考えるのは、選択肢を狭くする悪手になるかもしれません。

自分を追い込むのはよくない

 世の中にはいろんな考え方があり、いろんな方がいます。「絶対にひとりに絞らなければいけない」と自分を追い込むのはよくないと思います。

 人を好きになる気持ちは、誰にも止められません。自分でも止められません。いまは複数の男性に恋していても、時間が経てば絞られるかもしれません。また、その逆もあります。

 相手と十分に話し合い、最終的に「結婚」という文字が頭に浮かんできたら、その時に絞ればいいのではないでしょうか?