
誰でも持っていそうで 実はどれも上級スキル
紳士的なオーラを持っている
面倒なことを平然としてくれる、デートのお店をさりげなく予約してくれる、他人に対して心配りができる、店員さんの行動に腹を立てて自分を見失い、怒鳴ったり暴れたり絶対にしないなど、全体に気が利いて、かつ余裕のある、いつでも笑っていられる紳士な行動ができる男性には「頼れるオーラ」があります。男性には必須のスキルです。
あなたと二人で行動しているとき、あなたの邪魔にならない位置を考えて歩いたり、歩くスピードを合わせたり、あなたの視線を気にし、興味がありそうなお店や趣味を探ったりと、「なにが喜んでくれるだろうか」に常にアンテナを張る男性は、あなたを大事にしてくれるでしょう。
ただ、そのタイプにも「屈託なくできる人」と「気づかれると恥ずかしいので、なかなか行動に踏み出せない」の2種類の男性がいます。ちょっとした気遣いにも気づいてあげられるよう、まずは前向きに評価してあげましょう。

気を遣わなくていい
あなたに友だちがたくさんいるとして、中でも一番仲のいい友だちとは、「気が合う」「楽しい」「話したい」などの条件があると思います。それらほとんどの条件には、「気を遣わなくていい」という共通項があります。
顔を合わせる時間が比較的長い、自分の親や兄弟でも、仲がいい、仲が悪いと、理由のあるなしに関わらず、親密度は様々です。でも、血のつながっていない他人ですら、「気を遣わず、一緒にいてて楽」な間柄なら、きっと仲良くなれるでしょう。
これは男性に対しても同じことが言えます。「気を遣わなくていい」間柄になれれば、そんなに幸せなことはありません。

わかりやすく 私の事例で紹介します
ある方とのふたりきりでのランチ。ファストフードを食べようということになりました。
お店に行き、カウンターで注文する際、「大きなハンバーガーなら食べにくくて、中の具がはみ出て手が汚れそうだし、おまけに口の周りにケチャップとかついたりしてカッコ悪いから、コンパクトな一口サイズで食べられるものにしよう」と考えてしまいました。
後日ある事情でその方とは別れ、数か月後に新しい彼女ができたときは、同じお店に行ってもそんなことを考えず、大きなハンバーガーを頼みました。こぼれたり汚れたり、全く心配しなかったのです。
そんな細かいことにも気を遣わなくていい仲になると、言いにくいことも言えたり、根の深い相談ができたりするので、会うのが日々、楽しくなってくるのです。これこそ、「仲が深まる」ということだと気づきました。
結局その方とは数か月後、遠距離恋愛になり別れてしまいましたが、自分にとっては親や兄弟と同様に大切にしたい、とてもいい彼女でした。
変な気遣いがいらない、素のままの自分が出せる…。そんなつきあい方ができるパートナーってなかなかいないと思うので、大切にすべきです。

ただ、出会って初期のころからそんな「気遣いしない仲」を目指すのは難しいので、相手に対し、特にイヤなところがなければ、何回か会ってみて様子を見るのがいいと思います。出会って初期のころは誤解もあるし、「時間のムダ」だと思わず、相手の深層心理を探ってみる時間も必要です。
一生懸命、話を聞いてくれる
単なる聞き上手なら、ナンパされた男でもできます。聞き上手と思わせて油断させる作戦は、遊び人のデフォルトの行動です。
話を聞いてくれる人の中には、「同意しかしない人」「相手からも細かく状況を聞いた上で、解決策を探してくれる人」「うなづくだけの人」「説教したがる人」など様々。
中でも「同意しかしない人」や「うなづくだけの人」は要注意。警戒心を解くのが目的の人もいるからです。
それと、出会って初期のころなのに「持論で説教したがる人」は、自分自身にストレスがたまっていることが多いです。最悪なパターンといえます。

でも、「持論での説教」ではなく、あなたの立場に立って、本気で「説教したがる人」の中には、説教ではない「アドバイス」のほうにこだわる方がいます。そっちの方は、もう少し様子を見てあげたほうがいいかもしれません。
説教好きは「玉石混交(ぎょくせきこんこう。価値のあるものとないものとが入りまじっていること)」ですので、よく見極めてください。単なる説教好きではなく、またあなたのことを上から目線で見ているわけでもなく、あなたのことが大切なので「アドバイス」をしてあげたい…と本気で思っているのかもしれないのです。
あなたのことをどれくらい大切に考えているのか
余計なお世話と感じるかもしれませんが、いちばん大事なのは、「あなたのことをどれくらい大切に考えているのか」という、深層心理です。説教くさかったり理論が面倒だったりは、あとからなおせる性格の問題です。
本当の紳士は、まず質問から入ります。そして話を広げます。相手の話を9割聞いて、自分からのアドバイスは1割に抑える…。そんな方が紳士です。
自慢話や自分の昔の経験談などを力説する人は、一緒にいても楽しくありません。単なる「人生経験の浅い、目上の説教好き」です。経験が浅いくせに、自分の理論で相手を正そうとする人。このような人はサッサと切ってしまいましょう。
