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気をつけて! マッチングアプリに潜む危険 その②「危険登録者」

たくみな言葉で女性をだまそうとする「危険登録者」

 2つめに紹介したいのが、「危険登録者」です。女性との恋愛や出会いを目的とせず、女性に物を売りつけたり、女性からお金を借りたりするのを目的としてマッチングアプリに登録する悪人のことです。

 いくつかのタイプに分け、例を出してみましょう。

百戦錬磨の「営業マンタイプ」

 美容に関する商材をアイテムに女性へ近寄り、気づかれぬように商品を売るのが「営業マンタイプ」。


 「これ、友達からもらったんだけど…」と気軽に怪しまれないよう言葉たくみに近寄り、「これタダだし遠慮なく使ってみて。また感想を聞かせてよ」などと言いつつ試供品を渡し、「僕を通して買えば安く買えるよ」と甘い言葉でせまります。

 プロの営業マンは経験豊富で手口が巧妙。コミュニケーションをとるのがすごくうまいので、怪しさなんて微塵も感じさせないよう、罠にはめようとします。

目的は「商材を買わせること」のみ

 彼らの目的はあくまで「商材を買わせること」のみです。エステ関係の商材は高いものが多く、それなりに効果が出るものもあります。

 高いものを買ってもらって喜んでもらえれば営業マンとしては最高ですが、安いものでも、少しずつでも長くリピートしてくれれば彼らの目的は達成です。

 そして怖いことに、ひとりの営業マンがこのような行動に出るのみならず、中には商材を売る会社が組織単位で、そのような詐欺まがいの行為を自社の社員に強制しているケースもあるのです。

 手当やボーナスのような報酬を条件に会社から提案されたら、「おいしい!」と飛びついてしまう男性がいるのは事実です。

つい同情したくなるけど、悪いことには変わりない

 どんな仕事でも大変ですが、営業という仕事は中でもかなりストレスのたまる大変な仕事です。全部の職種が同じではないですが、たいていノルマはあるし、それが給料にひびくし、お客様からひどく罵倒されることもあるし、まだまだブラックな会社もあります。

 そんなストレスが「つい…」という気持ちを動かし、「なんでもあり」の行動を引き起こすこともあります。同情したくなる気持ちもありますが、どこまでいっても「悪いことは悪い」のです。

自分はお金持ちだ、とウソをつく「実業家タイプ」

 「お金を借して。すぐ返すから」と言う詐欺タイプ型のテクニックは、まず自分がお金持ちだと女性に信じさせます。

 ブランド品に身を包み、黒いクレジットカードを持ち、スマホは3台ぐらい持って、高級車を乗り回します。いつも忙しく、常に海外で仕事していることを主張します。これが「実業家タイプ」です。

 そして何度か会ってからある日、「今度新しい事業を起ち上げるつもりなんだ」と言いながら、お金が必要な話をします。内容は、IT系や金融商品系など。それらしい話を持ち出し、あなたにそれとなく協力を迫ります。

 女性の中には、自身が「お金持ちではない」と思われたくないため、簡単に協力してしまう人がいます。なんだかドラマのような話ですが、相手はプロなので、1ミリも「怪しい?」なんてあなたに思わせる隙を与えません。

詐欺師は 最初によい印象をつくり ゆっくり動き出す

 そして、これが一番よくある手段です。

 まず「今晩すぐお金が必要なんだけど、いまカードしか持ってないからちょっと貸しといてくれないかな?」と男性は持ちかけます。

 一度目は5~10万円、または10万円~20万円程度の金額をあなたから借りるよう、あなたにお願いします。数日後に1割程度、もしくは3割程度の利子をつけてあなたに返します。

 これをそのまま受け取ってしまったら、この日からあなたはもう罠にはめられているのです。

詐欺師の手口

「一度少額を借りて、すぐにちょっと利子をつけて(増やして)返す」

 これが彼らのテクニック。悪徳手段の序章です。

 このあと、また同じような話を、一度目とは少ない金額でお願いしてきます。

 特に問題がなかった、それどころかちょっと得した前例もあるので、すぐ応じてしまいます。

 またその間、一部のやり手の詐欺師には、食事だけではなく、服や小物を買ってくれたりもします。あまり高くなくても、プレゼントは嬉しいものです。

絶対的な信頼を得られた! と確信を持ってから 突然大きく動く

 それが何度か続き、いよいよ彼は本番にステージアップします。大きな釣り針に、あなたを引っ掛けようとします。

 銀行が空いている平日の時間に、「急に悪いけど、会社に「急病なので…」とか言って、休んでくれないかな?」と無理矢理あなたを誘いだし、「社員が大失敗してしまってお客様に迷惑をかけてしまったんだ。このままではうちの会社も大きな損害が出てしまう。今日中になんとか弁償しなくてはいけない」「いま全部でいくら貯金ある?」などと迫り、「明日返すからいったん預けてくれない?」と提案。

 あなたはその話を信用し、いままで少しずつ貯めた多額の貯金を渡してしまいます。「ごめんね。明日必ず返すから」と言いつつ、彼は急いでいつもの高級車に乗り、走り去ってしまいます。

 これがあなたと彼が会う、最後の日になるのです。

あなたを大切に思う男性なら 女性から高額のお金を借りたりしない

 貸した証拠もない、やりとりを証明するものもない、おまけに、あなたはいままで彼に時々かした金に色を付けて返してもらっていた。それを喜んで受け取っていた事実と、プレゼントなどももらっていたことを重ね合わせれば、だまされた事実を誰にも言えず、泣き寝入りするしかありません。

 もし相手がみつかって裁判で訴えたとしたら、あなたと彼の今までの行動を全てみんなに話すことになるので、とてもつらいでしょう。一流の詐欺師はチェスや将棋のように、何手も先まで読んで行動します。

 後でよく考えれば、本当にお金を持っている人の行動だっただろうか? という点をいくつか思い出すかもしれませんが、時すでに遅し。

 相手がどんなにお金を持っていようが、イケ様であろうが、ちゃんとした性格の人に見えようが、女性から簡単にお金を借りる話を持ってくる男性などろくなもんじゃないと、私は思います。


 「自分だけはそんなことにならない」「お金なんて貸さない」などと自身を持ち続けないでください。素直な女性ほど、自分でも信じられないくらい、だまされやすいのです。他人事とは思わず、十分に注意しましょう。