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「早口で話す人」の中には 思いやりに欠けた人がいる

 話し方には、いろんなクセがあります。とても聞きやすかったり、逆に聞きにくかったり、早口だったり、ゆっくりだったり、一方的だったり、声が小さくて聞きにくかったり、逆に周りに迷惑なほど声が大きかったり…。

 この「話し方」も、いろんなシチュエーション、例えば体調不良のとき、酔っているとき、大勢で行動しているときなど、同じ人でも違ってくる場合があるのですが、何度もよく聞いてみると、隠された相手の基本的な性格や心理が分析できます。

早口で話す人は 「頭の回転が速い」とは限らない

早口がダメなタイプの人の例

 早口で話す人は、頭の回転が速くて賢いと思われがち。頭の中で相手に伝えたいことが次から次へと湧いて出てきているように見えるからです。確かに早口で話す人の中には、頭の回転が速い人もいます。しかし、決めつけてはいけません。

 早口で話す人には、いろんなタイプがいるのですが、下記のような方には、あまりいいイメージはありません。

ダメな早口のタイプ

 相手に話したい気持ちが強すぎて、結論を早く伝えたいから早口になる

② 頭の回転が速いことを披露し、マウントをとりたいから早口になる

③ 相手に話を遮られたくないほど自己主張が高い

① 相手に話したい気持ちが強すぎて、勢いが止められず早口になる

一方的な話し方になってしまうので、聞き手にとってはその速さについていくのが少々大変かもしれません。聞き手がちゃんとわかりやすいように話せているか…なんて全く考えず、一方的に早口で話しているのかもしれません。

この場合の早口は、聞き手のことを気遣えない、ひとりよがりの性格の方もおられます。

② 頭の回転が速いことを披露し、マウントをとりたい

 早く話すことについて、「あなたより頭がいい」「あなたより頭の回転が速い」「あなたより知識が豊富」と考えている方は、あなたに対してマウントをとりたいがために、早口になっている傾向があります。

③ 相手に話を遮られたくないほど自己主張が高い

 とにかく一方的に話をしたいタイプです。人気のある方のインスタやYouTubeのライブで、視聴者のコメントが流れているとき、ものすごく早くて、とても読めないスピードで流れていく時があります。

 あれは、視聴者が発信者に向けて書いているコメントがほとんどです。他の視聴者に読んでほしい、と思って書いておられる方もたまにいますが、読めないほど早く流れていく人気有名人のライブ配信では、ほとんどが発信者へのコメントです。

 イメージとしては、あのような感じです。自己主張が高い(ほかの人のコメントなんてどうでもいい。それよりも自分が言いたい)ため、早口になる方もいます。

 自分が話したい=相手に話させたくない(相手の話なんて聞きたくない)という方がいますが、仕事や人とのつきあいでストレスが溜まっているのでしょうか。自分から吐き出したいことがありすぎて、相手のことなど考えられないタイプです。

話すときに大事なのは 聞きやすいスピード、理解しやすい表現、わかりやすい内容

 SNSでのライブ配信ではなく、友達や恋人とのリアルな会話の場合、「言いたい」を優先するのではなく「聞いてもらえる」ように工夫することが大切です。常に聞き手ファーストで、「聞きやすいスピード」「理解しやすい表現」「わかりやすい内容」で工夫しなければ、聞き手に失礼ですし、真剣に耳を貸してくれません。

 お笑い芸人でも、メチャクチャ早口で、聞き取りにくい方が一部におられます。いくらネタがおもしろくても、何を言っているのかわからなければ、とてももったいないし、視聴者に対しても失礼になります。

 一方、一流のホテルマンなど、話し方にも十分な教育を受けている接客のプロなら、とてもわかりやすく話してくれます。あるいは、クレジットカードのゴールドやブラックなどの上位クラス担当のコンシェルジュへ問い合わせや依頼の電話をすると、「電話してよかった…」「この方と話せてよかった…」と、感動してしまいます。「聞く」「話す」の両方の達人です。

自分が早口だと気づいていない人が多い

 早口で話す人は、今までの人生の中で、いろんな方から「いまなんて言った?」のように聞き返されていることがあるはずです。

 何度も聞き返されているうち、「自分の話すスピードって早いのかなぁ…」と不安に思い、他の人が話しているスピードに注意すれば、自分の話すスピードが早い、とすぐにわかるはずです。「相手が聞きやすいように、もっとゆっくり、わかりやすいように話さなきゃ」と自覚し、少しずつ直そうと努力するでしょう。

 ところが、いつまで経っても気づかない人が多くいます。他人から指摘されても気にしなかったり、他人の話すスピードが遅くて、自分の話すスピードが普通だと思っているのか…。いずれにしても、聞き手にとっては大きなストレスになります。

聞き手への思いやりがあるかどうか

 ただ、もしも自分の話すスピードが早いとわかっていて、誰かから注意されても「いや、そんな早くないよ。普通だよ」とか「耳が悪いんじゃない?」など、指摘されても自覚しようとしない人は、聞き手に対しての思いやりを持とうとする気持ちが足りません。相手に対し、気遣いが少ない方です。

 話すスピードだけではありませんが、友達からの指摘は、大切に受け入れるべきです。友達は、あなたのことを思って、言いにくい指摘をしてくれているのですから。

 「相手への思いやり」「相手への気遣い」が足りない人は、他人とつきあいする上でのマナー違反です。

それでもいい人なのか… 最終的に見極めるのは自分

 早口で話す人は、「どんな性格なのか」「頭がいいのか」「相手のことを気遣っているか」などの見極めが必要です。その上で、友達でも恋人でも「おつきあいを続けていくかどうか」を、選択要素のひとつとして加えてみてください。

 最後に。早口で話す人は、他人から指摘されたりしても、そう簡単に話すスピードが変わることはありません。あなたがもし興味を持った人が早口で話すタイプなら、最終的には、あなた自身がそのスピードに慣れる必要があります。私自身も経験ありますが、割と…、いや、結構大変です。

 例外がひとつ。売れている芸能人、特に舞台俳優や映画俳優などの「表現力のプロ」の方は例外です。役柄に合わせ、簡単に話すスピードを変えてきます。売れる秘訣のひとつです。ものすごく訓練しているのでしょうね。