
誰でもマスターできる 知的な文の書き方
読みやすい = 愛がある文章
男性と出会ってから恋人同士(両想いの関係)になるまでに、SNSなどでは文字でやりとりすることが多いと思います。もちろん友だちとも。
そこに書かれている内容ももちろん大事ですが、人柄や性格など、多くの情報を得るのに参考になるのが「文章の書き方」です。
文章の書き方には、人柄が顕著に現れます。文法はもちろん、言葉遣いや表現方法などに注意してみると、書き手の内面がよく映し出されます。
また、SNSなどの短い文章でもキッチリとした読みやすい文章の書き方を知っておくことで、男性に「知的な女性」のイメージをプラスすることができます。文章テクニックは必須!
「常体」と「敬体」ではどちらがいい?
まず日本語には、「である調(常体とも言います)」と、「ですます調(敬体とも言います)」の2種類があります。
論文などの固い文章は「である調」で書かれますが、使う言葉の基本が決まっているから意外と簡単に書けます。また、常体は自己主張のとがった文章になりがちな反面、「ですます調」は、読みやすいだけではなく、読み手に優しい印象を与えます。
日常でやりとりをするときは、読みやすくて意味が分かりやすい敬体で書くのがいいでしょう。
「である調」と「ですます調」の例
「である調」の例 …… 私はダンスが好きだ。特にヒップホップがおすすめである。
「ですます調」の例 … 私は映画が好きです。中でもノーラン監督の作品がおすすめです。
送信前には手間と時間を惜しまず 短い文でもキッチリとチェックを
書籍やブログに関わらず、文章にはかなりの時間をかけ、見直す必要があります。読み手側の立場を考えた文章で書いているか?…のチェックは、短い文でも必須です。あわてて早く送るより、時間をかけて何度も見直し、キッチリとした文を送ることを最優先にしましょう!
第2段階目のチェック
・「て、に、を、は」の使い分けがキチンとできている文章が書けているか
・誤解のない、わかりやすい文章になっているか
・言いたいことがしっかり伝わるようになっているか
・誤字脱字がないか
・ひとつの文章で同じ言葉(表現)が何か所も出てこない、できるだけ短い文章に仕上がっているか
・「大丈夫」「アレ」など、読み手が取り違えやすい「話し言葉」の多用がないか

特に「誤字脱字」は論外です。校正しないで送信しているのがバレバレです。推敲まではしなくても、せめて軽い校正をしてから送るのは、読み手に対しての最低限のマナーです。
「校正」…誤字脱字や文法に間違いがないかをチェックすること
「推敲」…文法や字句を見直し、何度も文章を練り直すこと
とにかく「読み手ファースト」で書く
読み手側の立場を考えた文章は、特に本が好きじゃなくても少しだけコツがわかれば短時間でスキルアップできるので、誰でも簡単にスラスラ書けるようになります。
読み手に対し愛のある文章を書ける人は、とても魅力的です。人柄だけではなく、性格も表れます。
第2段階目のチェック
・相手が読みやすく書けているか
・言いたいことが誤解なく、正しくてわかりやすい言葉で綴っているか
・読み手が退屈しない文章になっているか
・ひらがなと漢字が混じるところに誤解がないか(漢字が多すぎると読みにくいので、ひらがなを混ぜるといいのですが、前後の文脈が混同してしまう場合がある)
これらは自分のことを深く知ってもらうために、とても大事な注意点です。
「読み手に立った、読み手に優しい聡明な文章」は、「思いやり+やさしさ+気が利く」など、相手に対してたくさんの気遣いが詰め込まれた、あなたの印象をとてもよくするための 隠し技です。
読み手に優しければ 聞き手にも優しい
また、文章だけではなく、話をするときにも、受け手の立場は大切です。読み手側の立場で文章を書ける方は、話をしても聞き手側の立場に立てる人が多いです。
文章も会話も、どちらも自己満足な方は要注意です。そういう方は、日常の行動も、彼女や友だちにも、自己満足な場合が多いからです。
ちなみに、知り合って初期のころに、文章であれ会話であれ、あなたに気遣いができない方は、よほどあなたが彼を気に入っている場合以外は、おすすめしません。いくら他にいいところがあったとしても、この時期に優しい気遣いができない男性とつきあってしまったら、いい将来が来ない確率は高いです。危険な賭けです。
とはいえ、気遣いができない方がすべて悪いわけではありません。出会って初期のころには、普通は気遣いができて当たり前なのです。「自分をよく見られたい」「相手に失礼があってはいけない」など、当たり前に働くマナーだからです。その見極めは必要です。

書き方スキルを簡単に上げる方法
マンガでも小説でも ジャンル問わず読んでみましょう
好きな本やマンガをたくさん読む。文章力の上達には、本を読むのが一番です。
内容の難易度は関係ありません。ジャンル問わず。マンガでも小説でも雑誌でも構いません。大切なのは、「複数の人が校正・推敲して完成した文章で作られた本」を読むことです。
小説だけではなく、マンガにも担当編集者がついています。少なくとも筆者と編集担当者の2人以上でセリフも相談しながら作品を仕上げます。
複数の人が校正・推敲リライトした文章は、決してひとりよがりではなく、読み手のことを考えたものに仕上がるよう、複数で話し合ってできた文章です。
これは、マンガでも小説でも、売り上げを上げることを主目的としているからです。自分が言いたいことだけ書けばいいSNSの文章との大きな違いです。

たまにはSNSで「言葉のお宝」を探そう
ジャンルは問わず、自分が一番好きな分野の本を読むと、頭に入りやすいし、楽しみながら文章力のスキルアップができます。
SNSの投稿文の多くは、投稿者が自分だけで考えた文章をそのまま公表するので、投稿文の全てが読み手側に寄り添った文章とは言い切れません。SNSの記事だけをたくさん読んでいても、文章力は上達しません。むしろ、SNSだけに頼っていては、言葉の使い方を間違えたまま覚えたりする場合もあるので、注意が必要です。
SNSを見ていて役に立つのは、気の利いたトレンド単語(SNS造語)です。短文でわかりやすかったり、刺さりやすいやすい言葉、またはアニメや俳優の言った言葉のパロディやオマージュ用語など、相手とのコミュニケーションをとれるきっかけの言葉を、SNSではたまにみつけられます。単語や短文を一つずつで捉えれば、一見チープに見え、文法が怪しい言葉でも、気の利いた、素晴らしい表現が隠れていることがあります。
これらのネット独自の言葉は、とてもセンスのいい方が考えたものがあります。ただ、個人的な想像の域ですが、これらの表現ができる方は、本の編集に携わった方だったり、作家経験者ではないと思います。正式な文章の書き方にこだわる世界で仕事をしている、あるいは過去にしてきた方では、文章の書き方や表現方法に決められた規則を順守するあまり、文章作成に対し、まじめすぎてパロディ思考に進めないと思います。
SNSはハマりすぎると副作用がありますが、たまにのぞいてみると、お宝を見つけることもできます。依存しないよう注意しながらつきあっていくのがいいと思います。まずは「見る時間を決め、必ず守る」ところから始めてはいかがでしょうか。

電子書籍の注意と 「マルハラ」の話
電子書籍などでもよく無料で読めたりするものがあります。ログインでポイントをためるだけで読めるものもあります。
ただし、月額読み放題の電子書籍サイトの中には、文章レベルがとても低い商品が混じっていることがあります。これはおそらく、複数で校正や推敲をしていない文章で構成されている作品だと思います。
電子書籍は紙媒体で出版するより安く、少し勉強すれば自分でも比較的簡単に作れますからね。
おまけ:「マルハラ」という言葉を聞きます。文章の最後を「。」(句点)で終わると、冷たく感じたりするので、何もつけないか、絵文字にするのがいい…というのがハラスメント扱いされているようです。
私は、読み手がわかりやすく、見た目がよい文章であれば、あまり関係ないのでは…と思います。ただ、「、」(読点)も「。」も、文章を読みやすくするためのもの。句読点のない文章など、読みにくくて仕方ありません。「。」をつけるかどうか悩んだときは、つけるほうが私はいいと思います。
ちなみに、読みやすい文章にするには、句点、読点に加え、適度な改行も大変重要です。